予防注射

当院では患者さん、職員のプライバシー及び病院内における個人情報を保護するため、病院内での撮影・録音は禁止とさせて頂いております。ご了承ください。

予防注射

予防注射

当院では予防注射は診療時間中いつでも可能です。これは予防注射を受けるもっとも体調の良い日を選んで接種してもらうためです。

定期接種である肺炎球菌・B型肝炎ウイルス・5種混合(DPT-IPV-Hib)・MR(はしか風疹の二種混合)・水痘・日本脳炎・二種混合(DT)・ロタウイルスの予防接種はほぼいつでもワクチンを在庫するようにしておりますが、場合によっては供給不足となり在庫がない場合がありあますので、接種希望の方は当日でもけっこうですから先に電話を入れてワクチンがあることを確認してから来院してください。
任意のおたふくかぜワクチンについても、本人の条件(アレルギーなどがない)と経済的な条件が許されれば是非受けてもらいたいワクチンです。これらのワクチンは任意ですので在庫していません。取り寄せになりますので早い目に予約いただければと思います。

また、ご希望があれば50歳以上の方の帯状疱疹の予防として、水痘ワクチンを接種や大人のB型肝炎ウイルス・MR(はしか風疹の二種混合)のワクチンの任意接種にも対応致しますのでいつでもご相談下さい。

インフルエンザワクチンの接種について (令和6年度)

今年もインフルエンザの予防注射の接種を始めます。(10/15より開始)

今年のインフルエンザワクチンも昨年と同様に、A型2種類とB型2種類の入った、いわゆる4価のワクチンです。より多くの型のインフルエンザに対応できるようになっています。

1回の接種量は6カ月から3歳未満までが0.25ml、3歳以上は大人まで全て0.5mlの接種となります。

インフルエンザは毎年少しずつ変異をし、その年に流行するであろうと予測されるワクチン株を接種します。
大人の方は、今までに長く生きてきた人ほど同様の免疫をすでに持っている可能性が高くなり、1回の接種でもある程度の効果が期待できますが、小さなお子さまは必ず2回の接種をしてください。3歳以上のお子さまの1回の接種量は大人並みですが、13歳未満の方は2回接種が原則です。

料金は、1回目3600円、2回目2500円とさせていただきます。

65歳以上の大阪市にお住まいの方は1500円のご負担で実施できます。(条件によっては、無料で接種できる場合もあります。詳しくは窓口までお問い合わせください。

6ヶ月未満の小児はインフルエンザワクチンの接種はできません。
6ヶ月から1歳未満の小児については、ワクチンの接種はできますが抗体のでき方があまりよくありません。それで、今までは積極的に勧めてはきませんでしたが、ほかに有力な予防手段もありませんので、抗体のできにくいことをご了承の上であれば接種いたします。

Hib(ヒブ)ワクチンについて

皆さんは細菌性髄膜炎という病気の話を聞いたことがありますか。
髄膜というのは脳室から脊髄までを覆っている膜で、その内側には髄液という液体が満たさされています。その髄膜内に細菌が感染して、さまざまの症状を起こしてくるのが細菌性髄膜炎です。細菌性髄膜炎の約50%は5歳未満の小児が占めています。発熱や嘔吐に始まり、意識障害、けいれんを引き起こし、全身に病原菌が広がる敗血症に至ったり、急速に病状が悪化する電撃型があったりして、決して予後の良い病気ではありません。低年齢であればあるほど病状に細菌性髄膜炎の特異的な症状を捉えにくく診断が困難な病気となります。

そうした病気を引き起こす病原菌のひとつにインフルエンザ菌bと呼ばれる細菌があります。この名称ゆえに誤解を生みやすいのでことわっておきますが、医学の歴史上でまだインフルエンザウイルスが確認されていなかった頃、インフルエンザ菌がインフルエンザの原因であると信じられていた時代があり、その時に命名された細菌です。したがってこの菌とインフルエンザとはなんら関係の無いことを理解しておいてください。

インフルエンザ菌bは正式名のヘモフィルスインフルエンザ菌b型の頭文字をとってHibと略されています。今でも日本国内で毎年500人以上の乳幼児がHibによる髄膜炎に罹患し、死亡したり重い障害を持つようになったりしています。幼い子どもほどこの病気にかかりやすく、治療は困難を極めます。

世界的にはHibに対するワクチンが普及し、アメリカなどではHibによる髄膜炎はほぼゼロに近いところまで予防することができています。日本でも最近になってやっとHibワクチンが厚生労働省の認可を得て接種することが可能になりました。そして、 平成25年4月より定期接種となりました。日本でもhibワクチンの接種が始まって以来、無菌性随膜炎の発症は著しく減少してきています。

具体的には、2ヶ月以上の月齢になると接種可能になります。4~8週の間隔で3回接種するのが初回免疫と呼ばれます。3回目の接種ののち約1年後にもう一回接種して追加免疫とします。合計4回接種することになります。月齢が7ヶ月以上1歳未満で初回免疫を始める場合は2回の接種で初回免疫を済ませ、約1年後に追加免疫をします。1歳以上5歳未満の子どもには1回だけ接種することになっています。初回免疫を開始する月齢によって接種回数が違いますので、注意を要しますが、Hibの髄膜炎が幼い子ほど重症になりやすくかかりやすいことを考えるならば、できるだけ早く接種することをお勧めいたします。

2024年4月よりHibワクチンと4種混合ワクチンを混合した5種混合ワクチン(DPT-IPV-Hib)の定期接種が開始となります。すでに1回でもHibと4種混合ワクチンを接種している場合は途中から5種混合ワクチンへの切り替えはできません。初回の方は5種混合ワクチンとしてHibワクチンを接種する事となります

肺炎球菌ワクチン接種について

肺炎球菌ワクチンは、小児を対象とするものと、お年寄りを対象にするものの2種類のワクチンがあります。
小児を対象とするものはHib(ヒブ)ワクチンと同様に細菌性髄膜炎の予防が目的です。Hibワクチンのように生後2ヶ月から接種を開始します。月齢によって接種する回数が違います。詳しくは対象者の月齢をお示しいただいて、窓口にご相談ください。
小児用のワクチンは平成25年4月より定期接種となっています。
2024年4月頃から小児の肺炎球菌ワクチンは、成分が13価から15価に増えたワクチンに順次変更されることになります。接種の途中であっても、そのまま継続して接種を続けてください。

お年寄りを対象とするものは、肺炎球菌による肺炎を予防することを目的にしています。平成26年10月より、接種するのに行政より補助が出るようになりましたが、接種の年齢に条件があります。詳細をお聞きになりたい場合は窓口までお問い合わせください。
このワクチンは1度の接種で5年間有効とされています。体力の落ちてきている方や、共同生活をされている方などには接種することをお勧めいたします。